なかなかに衝撃のニュースですね。
今期ブレイクしたと言ってもいい、中上貴晶が2年過ごしたイタルトランスから、チームアジアへ移籍するそうな。
チームアジアは、かつてGP500クラスで活躍した岡田忠之が立ち上げた、純国産パッケージに拘ったチームで、今季の注目チームのひとつでした。
当初は高橋裕紀を起用。モリワキのマシンで頑張る高橋でしたが、いかんせん戦闘力不足。
圧倒的台数のカレックス、スッター勢に太刀打ちできず、頑張れば頑張るほどセッティングが決まらず、モリワキも対策品を組み込めば、さらにセッティングが一からやり直し。
そんなこんなでポイント獲得もままならず、シーズン後半戦に入ったところで、アジア選手権で活躍中のインドネシア人ライダー、アズラン・シャーにライダー変更となってしまったのでした。
いきなり乗せられたアズランが成績を残せる訳もなく、シーズンを終了してしまい、来季はどうなるかと思っていましたが。
一方、中上貴晶は今季カレックス機を駆り、開幕戦で表彰台を獲得。
その後数戦でトップ争いや、ポールポジション獲得など、見ていて”戦い方”が分かってきたのかな?と思わせる走りでした。
前半戦中盤で若干成績が落ち込みはしたけれど、サマーブレイク明けから4連続2位獲得。
ファンにとっては、いつ初優勝するんだ?!といった状況で、目が離せませんでした。
ところが、終盤3戦ほどは下位グループに沈む結果となり、不審に思っていましたが、どうやらチーム内の事情があったようですね。チームと中上との関係は良好だったはずなんですが・・・
そんな彼が、チームアジアに移籍するとあって、ちょっと残念というか、やめてほしい、という感じがします。
これは「モリワキのマシンで走るのなら」という但し書きが必要ですが。
今季、moto2に参戦したマシンはカレックス製、スッター製が大半で、モリワキ製に至っては、チームアジアの1台だけ。これではテストにしても、レースにしても、圧倒的に得られるデータが乏しすぎます。
結果、マシンセッティングの共有(共有できないデータもありますが)ができず、問題の解決に時間がかかりすぎてしまいます。まごまごしてるうちに他のマシンはセットアップが決まり、進化してゆくわけで。
そんなところに、今季カレックスで調子の良かった中上を乗せる訳ですから、調子を狂わせてしまわないか?というのが、素人ライダーの目線からの評価ですね。
どうも、チームアジアもしのごの言ってられないから、カレックスにマシン変更する、という噂も出ていますので、ここはひとつ、祈りながら静観するほか無いようです。
来季は中上に勝利を!
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=IhHIqlVyTmQ[/youtube]