photo credit: T.Tanabe via photopin cc
シーズン前の2回の中上貴晶のテスト結果を中心に見る、モト2の今季の展開を考えてみました。
開幕前テスト開始!
セパンとバレンシアでシーズン前のテストが開催されました。
中上貴晶はセパンでは3日間総合3位、バレンシアでは、現在(2/20)もテストが行われており、公式サイトによると、2日間を終えて総合4位。
野佐根航太の交代要員として参戦が急遽決定した長島哲太はセパンで31位。バレンシアでも32位。長島君はまだまだ車体にも慣れないといけないし、何より全コースが初めてなのがネックですね。
トップ勢はエステベ・ラバト、トーマス・ルティ、ミカ・カリオが好調。
マーベリック・ビニャーレスがモト3からステップアップしてきたが、マシンの乗り換えには苦労していない様子で、上位に上がってきているのが興味深いところ。
ワールドスーパースポーツチャンピオンの、サム・ロースも目が離せないですよ。
さて、我らが中上はカレックスのセットアップに集中している様子。チームは初めて扱うマシンのため、中上の持っているデータを中心に動いている様子。セットアップ中ではあるが、上位に食い込んでくることからも、好調なのかな?と思えますね。
チームメイトのアズランは、中上という強力な助っ人を参考にして、昨シーズンからランクアップできるか?マシンが変わってしまったが24番手と、以前とほとんど変化なし。
チーム監督の岡田忠之は、アズランはまだまだ伸びる、と期待を寄せている。
不安要素はチームアジアはカレックスを初めて扱う事。これ以外では特に不安要素は見つからない。
が、中上はバレンシア初日に転倒してしまい、顔面にリアタイヤが当たると言う、あわや大怪我となる所だったそうな。
怪我だけは避けたいところ。気をつけて走って欲しいですね。
今シーズンの注目ポイントは?
シーズン展望だが、日本人としてはやはり中上がトップに来ることを期待せざるを得ない。テストもアタック無しでこの結果。以前にも書いた気がするけど、ほんと、期待できますね!
テストなので直接タイムで比較するのは軽率かと思いますが、
好タイムが出せる=車体への不安要素がない、セットアップが出ている
ということにつながります。
対抗はラバト。昨シーズンは中盤戦以降、急に強くなった感があります。勝ち方を知った選手は本当に強くなります。
カリオはモトGP経験者だけに、要注意。
ルティも怪我が癒えて、今回のテストもトップタイムを叩き出したりと好調。
今シーズンのトップは混戦が予想されます!
連続ポイント獲得記録は何処まで行くのか?!
スイス人のドミニク・エガーターが、31戦連続でポイントを獲得しています。この記録、なかなか面白いですよ。
- 中量級の連続ポイント連取記録
34戦連続: ルカ・カダローラ (90年第10戦フランスGP~92年最終戦南アフリカGP)
31戦連続: アンドレア・ドビツィオーソ (05年第14戦カタールGP~07年第16戦オーストラリアGP)
31戦連続: ドミニケ・エジャーター (12年第2戦スペインGP~13年第12戦イギリスGP)
29戦連続: ラルフ・ウォルドマン (96年第2戦インドネシアGP~97年最終戦オーストラリアGP)
28戦連続: 加藤大治郎 (00年開幕戦日本GP~01年第12戦バレンシアGP)
すごいですね。歴代2位タイ記録ですよ。どこまでいくのか、見届けたいと思います!
今回のまとめ
中上君の初勝利を期待!
エガーターの連続ポイント獲得記録に注目!
長島哲太、ポイント圏内に入ることが出来るか?!
日本GPのスポット参戦枠は?!
Moto2初年度、第一戦カタールで、故富沢祥也が勝利を飾って、早5年目のシーズン。気になる点は色々ありますが、このあたりを注目していきたいと思います。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=6Z440qiLtZk[/youtube]