いよいよヨーロッパラウンドへ突入したMotoGPシリーズ。すでに3戦を終了し、昨年度チャンピオンのマルケスが3連勝を飾り、地元スペインへ凱旋です。
今回の見どころ
MotoGP
予選にて最後の最後にマルケスのタイムアタックが決まり、4連続ポールポジション獲得です。
こうなると、3連続ポールトゥウィンを飾っているので、4連続への記録に期待がかかります。
しかし、マルケスはGP125、Moto2ともに、今回の舞台であるへレスでの勝利はありません。ここが、今回のポイントとなるでしょう。
対するはヤマハのロレンソ。2戦連続でミスを犯し、調子を崩している印象が強いですが、予選の映像を見て、普段通りのロレンソが帰ってきたなと感じました。
今回のMotoGPクラスは、ズバリ、マルケスとロレンソの一騎打ちとなると予測します。
スタートで飛び出すロレンソ、付かず離れずで追従するマルケス。残り6~7周でマルケスがトップに立ち、そのままゴール。
今までよく見てきた光景が、へレスでも展開されるのではないでしょうか。
昨年は最終の「ホルヘ・ロレンソコーナー」での、マルケスとロレンソの接触もありましたし、
過去にも接触が多く発生している最終コーナーの勝負、このあたり、見どころです!
Moto2
中上貴晶の調子が上がってきません。ここまでの3戦で、ツキがないこと見て取れます。
2位で順調な滑り出しと思いきや、順位剥奪…続く第2戦、第3戦共に10位以下でフィニッシュ。
今回の予選でも、何らかのマシントラブルがあったようです。
あからさまにツキのなさで、調子を崩しているように見えます。自責で不調なのなら、改善のしようはありますが、ほとんど他責によるものなので、こればっかりは天に任せるしかないでしょう。
ラバットのタイムが上がってこない代わりに、チームメイトのミカ・カリオがポールポジション獲得。
ミカ・カリオの経験値はかなり高いです。MotoGPマシン、GP250、GP125と、それぞれの時代のマシンを極めています。そして現在、Moto2クラスにエントリー。とても強力なライダーです。
レース内容としては、ラバットとカリオのデッドヒートに、Moto3からステップアップしてきたサロムとビニャーレスが絡む、という展開で予想します。
ビニャーレスは第2戦で優勝を飾っており、チームメイトのサロムもやる気十分!Moto3時代にはライバルだった二人ですので、この勝負も面白いでしょう。
Moto2はマシンの性能差はあまり出ないので、集団戦が最後まで見られるのではないでしょうか。
Moto3
前回のアルゼンチンGPで連勝を逃したものの、ポイントリーダーを堅守し、第4戦に挑むジャック・ミラー。
予選でもアタックラップが決まり、見事にポールポジション獲得。いい流れに乗っていますね。
変わって、いま一つなのはアレックス・リンス。昨年はもっと上位にいたのですが、中断に沈んでしまっています。浮上のきっかけはまだ見えません。
チームメイトのマルケス弟は比較的好調。兄ほどの驚くべき速さは無いものの、上位で勝負できるポテンシャルがあります。
ミラーのタイムが結構とびぬけていますので、一人旅になるのではないでしょうか?
続いてサロム、マルケスと続く、縦長の隊列で続き、2位争いが熾烈になるでしょう。
Moto3もMoto2と同じく、比較的マシンの性能差が出にくいのですが、上手な選手が飛び出すことで、縦長の集団になるでしょう。
がんばれ日本人ライダー!
青山博一
前回はオープン勢のトップでレースをフィニッシュしました。海外メディアの一誌では、「世界一控えめなGPライダー」という評価でおとなしいイメージで見られていたようですが、最終コーナーでヘイデンを抜き去り、ウイリーでフィニッシュする姿を見て、彼もまた熱い男であることを再認識されたようです。
今回の予選でも好調のようですので、13番グリッドからの上位進出に期待です。今回もオープン勢のトップを狙ってほしいですね。表彰台は・・・流石にマシンに違いがありすぎるので・・・
中上貴晶
どうにもツキがない状況に陥っていますが、ライダーのポテンシャルは高いです。体脂肪率は3%だそうです。
マシンを操るうえで必要なフィジカル面を鍛え、今季の戦いに挑んでいる訳ですが、次に彼に必要な力は、ツキの流れを自分のほうへ向ける力でしょう。そのためにも、まずは1勝、勝ちの流れが欲しいところです。
予選13番手。どうした中上!こんなところに沈んでる場合じゃないぞ!
長島哲太
ようやく、走行経験のあるサーキットへ来ましたが、予選29番手。まだまだ下位グループでの戦いが続きます。
参戦初年度ということもあるのですが、速いライダーや、できるライダーは、初走行でも速いです。特別なのではなく、自分の意思を的確に伝えることができるからだと思います。日本人は英語をはじめ、外国語が苦手で、なおかつ「和を重んじる文化」で育ってきたおかげで遠慮してしまいがちですので、自分の欲しいマシンに仕上げられない事も多いようです。
メカニックになめられている事も、多々あるようですので、一回でも上位を走れれば、流れを引き込むことが出来るのではないでしょうか。
本戦が始まる!
本日は夕方から本戦の放送がありますね。
17:45 日テレG+にて、生中継ですよ!
夕食のお供にMotoGP。いいですね、この流れ。